コロナウイルス(COVID-19)備忘録2020.3.17

 当ブログ目線での書き残し。

 まず、日本に寄港しようとした客船ダイヤモンドプリンセスにかかる、旅客を船にとどめおいた対処は、大方針として正しい。とどめおかれた乗客から死者が出た、は不幸なことだが、その不幸を回避するためにより多くの犠牲を払う怖れを想像すればとどめおかせてもらうよりなかったのだ。

 体制が~とか、官僚・役人が~とか、醜聞じみたものもあるようだが、それらは「大方針」に比べれば些末なことで、国内・国外への病気の拡散を抑止したのだ。英断と言ってもいいだろう。3000人超の乗客乗員、しかも権限の及ばない外国船籍、とどめおいて、できるだけのことをしたんだ。いいじゃないか。

 一方、客船ウエステルダムは寄港できずたらい回しの末、カンボジアに着いて乗客を下船させた。めいめい観光・帰国したが、案の定、感染者が相次いで見つかった。ウイルス拡散を抑制したダイヤモンドプリンセスの対処を叩いたメディアやら偉い連中は謝るがいいだろう。

 自身の役割を見失っているWHO(テドロス・アラノム代表)は全て後手だった。パニックがどうとか言ったか?政治的なことにかかる思考の優先順位は、WHOとしては下げるのがいいだろう。保健機関としては慎重側の立ち位置でメッセージを出すべきだろうに。もっとも早く、強いメッセージを発する機関であるべきだろうに。「大げさだったね」と後から言われるくらいでいいのだ。ウイルス拡散を「もっと抑制できたのにしなかった」罪を着るべし。

 中国、というか、共産党は、まあああいうところだから、初期に警告を発した医師たちはひどい目に遭っている。エライ奴は、手下に、媚びへつらってる暇があればやるべきことをやれ、とか言わんのかね。

 日本。客船は止めたが、人の移動自体、もっとずっと早くに止めるべきだった。ずるずる遅らせて被害を拡大させて、近年一番の行事、オリンピックが怪しくなっている。…ついでにいえば、銭勘定の話ばかりしてるんじゃないよ。欧米での感染が広がっていて、開催の是非はまだ確定できないだろう。G7では実施方向で押して、今のところオリンピックは「やる」ことになっているようだ。…このウイルスはいつごろ落ち着くのだろうか。もし出来ないとなったら、誰のせいでもないのだ、スパッと決断いただきたい。ウイルスを警戒しながら「おもてなしする」のも「される」のも困難きわまりないことだ。