レンズ型番の不便と新マウント

 ニコンタムロンのレンズ型番の命名規則(以下 規則)は、35mm系とAPS系の別を検索機能上ふるい分けづらく、探しづらい、の件である.
 ニコンのDXの有無、タムロンの「 Di 」「 Di II 」の区別は検索を考えていない規則である.カメラ・レンズ店のWEB表示にも間違ったものが稀に紛れ込んでいる.名前を見分けるために人にムダなリソースを強要すると解釈すれば、迷惑な規則といってもいいだろう.その点シグマの規則は優秀で DG ・ DC で分けられていてきれいに検索がかかる.
 さて、カメラのうちレンズ交換できるタイプは、プロ用あるいは趣味(道楽)用として一大ジャンルを成している.現状は、マウント(レンズとカメラの接続規格)をカメラ側のメーカがコントロールしていて、このエコシステム(生態系)でいつまでいってどう変わるのか…ということも観察しがいのあることだ.
 昨年、ニコンキヤノンの2大メーカが動き出して、そのマウントの世代交代が始まった.平時であっても過去のレンズをいつまでも入手できるわけではないのだが、現行マウントのレンズの入手性は悪くなっていく傾向になるだろう.「そのレンズは機械的には取付でき、そして機能上は動かない…」などというのを聞くと、世代交代してリセットしてしまうのはアリだと思った.