それは易しいオートマチック


オートマチック(変速機が自動)の自動車は素晴らしい。
老若男女不問。
スイッチON、踏めば走る、踏めば停まる、スイッチOFF。


子供がいたずらにだって走らせられる。
1500kgの車重が 100km/hの速度をもって移動する。
それは脚さえ届けばすぐ得られる。
その手軽さ。

技術は要らない。
あわててもエンストなんて起きない。
エンジンがストールした時、それはクルマが悪いのだ。
どこを見ていても見ていなくても、
あ、青だ、行かなきゃ! 踏めば間髪おかず走り出す。


覚悟は要らない。
アクセルを放してもクルマは滑るように走り続ける。
走れという意思表示は消えても走り続ける。
アクセルを踏まなくてもクルマは勝手に動き出す。
俺が動けと言ったんじゃない。
クルマは、勝手に、動いたのだ。


オートマ特有の危険はあまり意識されていないのは誰も広める気が無いからか。
自動車事故の被害者にはもちろん自動車業界関連各所の協力で
手当てが篤いので不満も噴出しづらいのでしょうけれど。


ただしいろいろ問題はあっても
事故というのは運転者の責に帰すのが基本であり。


「事故は起きる」「それは許容される」合意の上で社会は動いていて
罰則も普通の運悪く事故を起こした人には(社会的に)致命的な罰はない。
ただし「運転しない」選択は常にあるので
やはり事故があれば運転者は責任から逃れ得ない。


さて。
クルマに乗りますか。
よりによってオートマに。優しくは、ない。
(2005-08 段落の入れ替え 2007[クルマ]ジャンルに入れる)