TBW(スロットル・バイ・ワイヤ)のトラブルとアナログな対処

 アクセラ(BK3P)のエンジン警告灯が点き、30km/h程度まで速度低下。一度道ばたにクルマを止める。エンジンはアイドル状態でゆらゆら揺れて、車体もピッチング方向に小さく揺れている。異常である。エンジンOFF。ひと呼吸おいて再始動。問題なく始動することはできる。
 それから試行した範囲では(ざっくり読みしかできないメータだが)900RPMより上の回転域を使っている限り揺れが起こらないように解釈できた。エアコンをECOモードでなくACにすると回転が上がり気味になり動けるようになった。
 さて、時々異様なほど面倒見のいいマツダだが、ディーラとしては確実な方法以外の提案はしづらいのだろう。ECUのエラー内容「スロットルバルブ・アクチュエータの過電流」に対して「スロットルボディの交換」の見積もりをもらった。工賃込で約5万円。スロットルボディとしては高くはない範疇だろう。
 しかし、クルマのスロットル回りは汚れやらオイルやらで動きが渋くなることはありうる。動きが渋くなったからモータはその分の余計な電流を消費して要求された角度まで回ろうとしたのだ、と、モータというブツの性質から過電流を解釈する。そこでスロットルバルブを清掃する方法を相談したのだが、ディーラとしては選択肢を持っていなかった。
 手軽なクリーナがないかと探すと、和光ケミカルの吸気系クリーニング(RECS)は各地のスタンド・整備工場等に卸されていて、最寄りの工場で清掃してもらうことができた。クルマにもよるのだろうが、1万円で少しおつりが出た。見込み違いでなければ当分再発しないはずである。