放射性元素核種を代謝からみる.

カルシウム代謝に乗るストロンチウム(Sr90:半減期約30年)、カリウム代謝に乗るセシウム(Cs137:半減期約30年)、吸引すると代謝排泄されづらい放射性元素プルトニウム(Pu239:半減期24000年)である.
ベータ崩壊するSr90、ガンマ崩壊するCs137とも、代謝系に沿って体内に留まる性質であり危険性の高い核種である.汚染された食品類は出回らないように管理するべきで、誤って人の口に入ることのないよう、国が買い上げる必要がある.
プルトニウムは吸入による体内侵入経路を遮断したい.何より飛散して欲しくないので何とか冷却を続けて水蒸気爆発(以上の事態)を回避して欲しい.

以下、“ようこそ「日本の環境放射能放射線」へ” http://www.kankyo-hoshano.go.jp の、用語集より引用

ストロンチウム-90 (Sr-90)】
 ウランなどの核分裂によって生成する半減期28.8年の放射性同位体のことです。化学的性質がカルシウムに良く似ているので、体内に取り込まれると骨に集まる傾向があります。環境に分布するストロンチウム-90は大気圏内核実験によるものですが、現在、その雨水・ちり中のストロンチウム-90濃度は1970年代に比べて約1/20に減少しています。 

セシウム-137(Cs-137)】
ウランなどの核分裂によって生成する半減期30年の放射性同位体のことです。化学的性質がカリウムに良く似ているので、体内に取り込まれると筋肉に集まる傾向があります。環境に分布するセシウム-137は大気圏内核実験などによるものですが、現在、その雨水・ちり中のセシウム-137濃度は1970年代に比べて約1/20に減少しています。 

プルトニウム(Pu)】
 プルトニウムとして代表的なプルトニウム-239は、ウラン-238が原子炉の中で中性子を吸収してつくられる人工放射性核種です。プルトニウム-239は、半減期が24000年でα線を放出します。また中性子を吸収して核分裂を起こします。環境放射能のモニタリングにおいても大変重要な核種です。プルトニウムは分離精製した後、α線スペクトロメータなどで測定されます。 

(タイトル修正)
(「ガンマ崩壊」を削除(CsでなくBa))