無体な計画につきあった日本航空(という一面について)

微かに伝え聞く範囲でさえ上層部の呑気な日和見っぷりが垣間見えるJALを擁護するのは業腹なことだ。しかし、今日行き詰まった一航空会社の経営の遥か以前、空港の設置からしイカレてるのであって、JALだけが悪いから行き詰っているわけではない。
国内に100程もあるという空港は、国土運営の上での戦略に基づいてで空港は配置されているのだろうか…そんなわけがない。「おれたちの地域にも空港造れ」と、または議員が先回りして地盤への手土産に造らせたものもあるだろう。寄ってたかって使いもしない(限られた利用しかできない)空港を建設した。必要な空港など幾つもない。事情があって造ったケースもあっただろうが、後世(今のことだが)にツケを回した下策としか言いようがない。
どういう経緯があって不採算空港(官僚サマ方は計画段階で分からないわけがない)を造る羽目に陥ったのか、将来のために責任を問わないことにして記録を残してほしいものだ。
維持すればするだけ損をする「使えない空港」を「造らない英断」ができなかった以上、次善の手は、空港があるだけで発生する損を出来るだけ小さく抑えることだ。減便など大して安上がりにならないのだから廃止だ。使えない空港の使えない路線を維持させられている使えないJALは、そういう無駄な仕事を放棄できればずっと身軽になるだろう。会社としてもどうかしているとは思わないでもないが、今日のところは別の話としたい。


不採算空港を維持したい奴は身銭を切れ。
You have to contribute money if you want to keep going unprofitable airports.