人のリソースとアンチテレビ論

資源(リソース)は、石油や鉱床だけにあるのではない.ある人の使える時間、費用、空間は、その人にとってのリソースと言える.
一歩引いてテレビというものを考えてみよう.視聴内容はスケジュールに縛られており、情報ツールとしては時間あたり情報密度が低い.つまり不安定な娯楽であり、低密度な情報ツールだ.唯一、受け取り手側の労力やスキルが殆んど要らない点がメリットだろう.テレビとは、そういう程度の娯楽・情報ツールだが、モノによっては100W以上も電力を使い、家の中のいい場所に相当の敷地を与えられている.
一方で、テレビより能動的・建設的な趣味・娯楽を楽しみ、より広く濃い情報を得ることは簡単にできる.テレビにリソースを持っていかれている状態というのは、もしかすると非常につまらない状態なのかも知れない.