プロパンガスの高いのに怒ってみる

 かなり地域差は大きいのだが(プロパン)ガスが高い.今までで一番ひどいのは明細書に総額のみ記され「明細」が書かれていなかった.不透明な商売がまかり通っている.
 どうやらガス会社には賃貸物件におけるガス設備を負担して、その費用をガス代に転嫁するパターンがあるようだ.それは不動産情報には表れないし、その異様に高額なガス以外で風呂を沸かす方法も用意されてはいない.そりゃあ明細は書けないであろう.
 不動産と結託した上記のパターンは例外としても、(電化製品と違って)ガス分野では機器を販売する業者とガスを供給する業者が同じことが多分にあり、機器の効率が悪いことで余計にガスを使わせることができれば、その分を客に払ってもらえるのだから、効率にかかる意識は低下するだろう.
 単純な効率だけではない.シャワー時に水量を控えればガスの炎は消え、水を浴びせられる.こうして使用者の意識によらず、強制的に増やされるガス消費がある.対して電気湯沸しの(エコキュート)環境ではかなり絞るまでお湯を出し続けてくれる.
 欺瞞もある.(当ブログの嫌いとする)燃料電池にかかる記述である.ガスはメタン(またはプロパン)として供給されるが、いずれも炭素と水素からなる分子である.空気中の酸素を使い、燃料電池で発電して水が出るだけ…のわけはない、炭素はどこ行った.そんなのCO2にするに決まってるじゃあないか.「クリーンな排気ガス」「燃やすことによるCO2の発生がありません(日本ガス協会)」は真っ赤な嘘とまでは言わないが、欺く気満々の書きようである.
 震災以前よりオール電化否定派だったが鞍替えである.電気はよほどでなければ3日あれば復旧した.3日で復旧しない被害を受けた場所では、もはや家自体が住める状態か悩むことが多かろう.
 電力事業者がクリーンとは言わないが、明細書に総額のみの記載など見たことはない.ガス(と一部不動産)のダーティな面である.